いまこそ、日本でも食料主権の確立を!


いまこそ、日本でも食糧主権の確立を!―このままでは食べ物がなくなる?ウソのようでホントの話 (…/真嶋 良孝
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世界中には飢餓人口が9億2300万人(2007年)いてこれが増加傾向にあるそうです。
そして、飢餓人口のうちの70%は農民だそうです。

なぜ、農民が飢餓に苦しむのかというと、その理由は以下の通りです。
途上国の農民は輸出用換金作物を作っており、先進国から主食を輸入しています。
そして、近年のバイオ燃料ブームと投機マネーの影響で主食である穀物の価格が上昇したために途上国の農民は農作物を作っているにもかかわらず、食べ物にありつけないという状態になっているそうです。

その一方で世界の食糧を牛耳っている巨大農業関連企業の利益はうなぎのぼりに膨れ上がっているそうです。

読んでいて、現代もまだ奴隷制が続いているようなもんだと思いました。
現代の方が表面的には民主的な社会の中で、実は実態は奴隷のような扱いを受けている人が数多くいるという点では以前のあからさまな奴隷制よりもかえってタチが悪いのではないかと感じます。

また、「利益を上げるという行為が飢餓を救うという行為よりも優先される」
というのが現実なんだと恐ろしくなりました。

日本の事も書いてありました。
日本のコメ農家も時給換算したら179円(2007年:農水省発表)という状況だそうです。
1970年代は工場労働者と同じ水準(約2500円)だったのが、80年代には半分になり、90年代には3分の1から5分の1となり、2007年には14分の1になっています。
この状況で兼業もできず、作っているものが食べ物でなかったとしたら、と思うとぞっとします。
今年は農協の米の仮渡し金が下がったので、さらに時給は下がっていると思われます。

個人的にはこれから農業に取り組んで安心して生きていくためには、換金できる農産物を作るのに力を入れるのではなく、自給が出来るという事をベースにし、余った作物を小遣い稼ぎ程度に販売に回したり、何か特技等を活かして現金収入を稼ぐ、いわゆる半農半Xのような形をとるのが現実的なのではないかと思います。

また、現金の支出は極力抑えるために、肥料やエネルギー等も地域の中で自給できるような循環型の社会を作っていく事が求められると思います。

そうすれば、世界中で食糧の値段がどうなってもビクともしないですし、環境にも良く、化石燃料の枯渇にも備えられると思います。

なので、池谷集落では今後そのような取り組みに力を入れていこうと改めて思いました。

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多田朋孔

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自然に囲まれながら、半分自給自足に挑戦しています
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